2019年12月

 次の割り稽古、お茶杓の拭き方です。まず、動画を見てみてください。

https://youtu.be/T3i_RsFEH2k

お茶杓を拭く前の袱紗さばきでは、チリ打ちはしません。袱紗をたたんだら、左手に袱紗を載せ、右手でお茶杓を取り、下向きに袱紗の上に置きます。

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袱紗を半分に折りながら、お茶杓を上に向けます。
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袱紗を上に滑らせ、かい先(茶杓の先の曲がった部分)まで拭き、下に滑らせて拭きます。
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節まで拭いたら、茶杓の向きを横にします。上側がお客様の方に向きます。
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かい先まで拭いて節に戻り、再び茶杓を上に向けます。
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もう一度、かい先まで拭き、袱紗を抜き、お茶入れの上に置きます。
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これで、お茶杓が拭けました。再度、動画をご確認ください。

https://youtu.be/T3i_RsFEH2k

 今回は、お茶入れを拭きましょう。

袱紗をたたみ終わった状態は、このようになっていました。
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両手で袱紗を持ち、半分に折り、右手に持ちます。
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左手でお茶入れを持ちます。
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蓋の甲(上の平らな部分)の遠い側を、左から右に向かって拭きます。
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平仮名の「こ」を書くように、蓋の甲の手前左に、右手を動かします。手前側を左から右に拭きます。
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袱紗を一つ開き、蓋の自分側から反対側へ、さらに少し下まで拭き下ろします。
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左手でお茶入れを置いて、終わりです。
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動画も、見てみてください。

https://youtu.be/ZhTlCzpM72c

 早くお手前をしたいと思いますが、しばらくは割り稽古(わりげいこ)をします。割り稽古とは、部分的に取り出してお稽古をすることです。しっかり割り稽古で覚えた方が、後のお手前が楽に進められます。

 今回は袱紗さばきです。割り稽古の次に基礎のお盆手前に進むことが多いので、お盆にかけた袱紗を手に取ったところから始めます。

わを手前にした状態で、両手で袱紗の角を持ちます。
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右手を左手側にもっていき、2つの角を右手で持ちます。
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左手を下に滑らせます。
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真ん中の角を離し、上が辺、下が角になるよう三角に折ります。
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上の辺の少し下を両手の親指で押し、少し線が出来るようにピンと伸ばします。
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一旦、軽くゆるめてから再びピンと伸ばします。これをちり打ちと言います。上手にいくと、パンと軽い音がなります。

左手を離し、右手だけで持ちます。
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ここが難しいのですが、袱紗を三つ折りにします。
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左手を真ん中に持っていき、袱紗を横にして半分に折ります。
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左手のふちに沿って、また半分に折ります。
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これが袱紗さばきです。
写真だけでは分かりにくいので、動画も見てみてください。
https://youtu.be/U5GTxUTJrWE

 今回は扇子をしまって立ち、部屋を出るまでです。
お辞儀をして、手を膝に戻したら、右手で扇子の要を持ち、そのまま上に上げます。
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左手で扇子の先を持ちます。
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右手で更にその先を持ち、喜久袋にしまいます。
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では、立ちます。体を少し浮かせて爪先を立て、一旦腰を落とします。
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そこから一気に立ち上がります。この立ち方を、即立ちと呼びます。
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畳を歩き、下座の足から先に部屋を出ます。ここまでで、お稽古前のご挨拶が終わりです。

 今回は、扇子の扱いとお辞儀までです。お茶では、扇子は開いて使うことはありません。閉じたまま使います。
座ったら右手で扇子の上の方を持ち、喜久袋または帯の間から出します。和服での扇子や懐紙の入れ方は、また後日、説明いたします。

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すぐに左手で右手のすぐ下を持ちます。
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右手を離し、要の部分を持ちます。要とは、扇子を閉じてある場所です。
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扇子を横向きにします。
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左手は離し、右手で畳、へりの内側に畳一目開けた所に置きます。
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一旦、手を膝に戻します。
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両手を前に滑らせ、親指が畳につくようにします。他の指はそろえます。
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背中と頭をつなぐ板が入ったように、まっすぐに頭を下げてお辞儀をし、頭を上げます。同時に手を膝に戻します。
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次回は、扇子をしまって部屋を出るまでを説明します。

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